太陽光発電はどんなところに設置できるのか

基本的に太陽光発電はどんな場所にでも設置できると言われていますが、設置はできてもつけても意味のない場所や、やはり設置できない場所というのもあります。では、どんなところに設置することができて、どんな場所に設置できないのか、設置していも意味がないのかをお話していきたいと思います。

都道府県によって発電量は変わるの?

まず、都道府県によって発電量は変わるのかというところですが、基本的にどの地域でも発電量は変わりません。日照時間が短いと思われている東北や北海道などの寒冷地でも、梅雨がなかったりしますので年間の発電量は沖縄などの南国と比べてもあまり変わりません。


これは太陽電池の特性が関係していて、シリコン系の太陽電池を使っているメーカーが多いのですが、このシリコン系の太陽電池は熱に弱いという特性があり、熱に弱いということは発電効率が落ちます。


ということは、沖縄などの南国は梅雨の時期もありますが年間を通じて暑い時期が続きますが、太陽電池は熱に弱いので、発電効率が落ち、一方北海道などの寒冷地は夏でも沖縄に比べると涼しいほうですので日照時間は短くても発電効率が良いということになります。ですので、日本全土で見ても発電量はあまり変わらないのです。

同じ屋根でもつけられる屋根とつけられない屋根がある!

では、設置する場所ですが基本的には一般家庭の場合屋根につけますよね。あとはカーポートなどの屋根のある駐車場の屋根につけることもできます。


では同じ屋根でもつけられない屋根があるのをご存知でしょうか。それは「金属瓦の屋根」です。一見おしゃれなように見えますが、金属瓦は柔らかいので太陽光パネルの架台を設置するとつぶれてしまうので、固定することができないのです。金属板の下に断熱材がくっついている屋根も設置できません。


これともう一つ設置できない屋根が「2重張り屋根」です。これはどういう屋根かと言うと、リフォームなどをした屋根で、すでにあった屋根の上に、そのまんま別の屋根を乗せた屋根のことです。こうなると屋根の暑さが分厚すぎて太陽光発電のパネルを乗せる架台を取り付けるビスの長さが足りないので、確実に固定することができませんので設置ができません。

設置が難しく別途料金がかかる屋根

あとは、設置不可能ではないのですが設置が難しい屋根というのもあります。こういう場合別途料金がかかることもありますので、注意してください。


まずは「陸屋根」と言って屋根が三角屋根ではなく、屋上のような平らな屋根になっているところのことです。こういうところは風が強くなりますから頑丈な設置ベースを作らなくてはいけませんし、こういう屋根がある住宅はコンクリート住宅が多く、屋上の床の暑さが18cm以上あるか、梁の構造があってその梁をハツって鉄筋を引き出せるところでないと設置できません。


もちろん屋上の床に穴を開けるのですから防水工事も必要になります。住宅用の太陽光発電システムは地上から設置する場所までの高さが最大で13.5mと決まっていますから、あまり高い位置に設置することができないので、3階立てくらいでギリギリになります。もしこれ以上の高さとなると、産業用システムとなりますので費用も高くなってしまいます。


あとは「折板屋根」と言って、駐輪場などの屋根でこういう屋根をよく見かけます。金属板を折り曲げたような形の屋根で波打っているのが特徴です。こういう屋根は金属ですので温度の上昇も激しいですし、温度が上昇するということは熱くなりやすいので発電効率も落ちます。ですので、遮断塗料を塗ったりしなくてはいけないので費用が別にかかってくることがあります。


このほかつけても意味のない屋根というのが「パネルが北面にしか設置できない」という場合は太陽の光が届きにくいので十分な発電ができませんし、「屋根の南側が高くなった屋根」は太陽の光が届かないことが多いので、設置でしても意味がありません。

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