太陽光発電 耐用年数
太陽光発電のソーラーパネルの法定耐用年数は17年というのが一般的です。
ただし、17年というのは企業が経費として太陽光発電設備の費用を減価償却する時の基準耐用年数のことで、太陽光発電の寿命という意味の耐用年数ではありません。
中にはメーカー保証で最長25年という製品もあり、出力は年数を経るごとに減っていっても数十年間使用し続けることが可能で、一般的な家電・電化製品のように故障・修理が必要になるということはあまりありません。
太陽光発電のパネルは耐用年数というより、経年により一定の性能低下がみられるというのが一般的な考え方です。パネルの種類による出力劣化特性評価の実験データがあり、1年目の出力値を100%として10年・20年・25年目の出力を比較しています。単結晶とCISでは25年後に約10%劣化率の差が開き、HITの劣化も比較的少ないことが分かります。
太陽光発電のパネル選びの際に、経年劣化による性能評価を参考にすると良いかも知れません。日本で最初に太陽光発電を自宅に設置した元三洋電機社長宅のソーラーパネルは20年経過後、パネル・パワーコンディショナー共に一度も故障していないそうです。
一応メーカー製品としての耐用年数の目安はあり、太陽電池モジュール(ソーラーパネル)の耐用年数15~20年、パワーコンディショナは10年と言われます。
しかし、耐用年数はあくまで目安で、実際に稼動すると20年以上のこともあれば、15年持たないケースもあるようです。
全国の太陽光発電設置家庭から送られたデータを閲覧できるサイト、ソーラークリニックによれば、全国のパネルが全体的に一定の劣化傾向を示すことはなく、使用環境によるところが大きいようです。