ソーラーフロンティアが宮城で工場建設

昭和シェルの子会社であるソーラーフロンティアは、太陽光発電システムのメーカーとして、近年、高い人気を誇る会社です。このソーラーフロンティアが、宮城県に太陽電池の工場建設を検討しているというニュースが昨年流れ、話題を呼びました。何しろ宮城県といえば、先の大震災からの復興に向けて官民あげて取り組んでいる真っ最中。その宮城県に大型企業が乗り込むとなれば、大きな話題となるのも当然でしょう。


2012年2月5日読売新聞の報道によると、ソーラーフロンティアは、宮城県内陸部の大衡(おおひら)村で新工場の建設を検討しており、投資額は数百億円規模になる見通しとのこと。宮城県が申請中の「民間投資促進特区」に進出する、大型企業の先駆けになるのでは、との期待もあるようです。

宮崎の工場は世界最大

ご存じの方も多いと思いますが、ソーラーフロンティアは、すでに宮崎県内に3つの大工場を持っています。中でも宮崎第三工場は、太陽電池の製造工場としては世界最大級の規模を誇るものです。これに加えて、この宮城県への進出が決定すれば、宮崎県以外では初の生産拠点となります。宮城県が震災復興計画の中に再生可能エネルギーの普及を位置づけていること、東北地方ではメガソーラーの建設計画が相次ぐなど太陽電池の需要の高まりが見込めることも、進出を後押しする要因になったようです。


また、同新聞によると、ソーラーフロンティアが進出するのは宮城県大衡村の仙台北部中核工業団地が有力とみられており、この地域は高速道を使えば仙台港まで30分圏内にあり、「トヨタ自動車東日本」の本社など、自動車関連産業の集積が進む地域です。なお、ソーラーフロンティアのこの計画は、将来の成長分野を担う設備投資として経済産業省が発表した「国内立地推進事業費補助金」の対象に選ばれています。


ソーラーフロンティアのこの計画について、2013年8月の現時点では詳しい続報は見られませんが、宮城県の復興支援にもつながる工場新設が、ぜひ実現すればと思います。

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