ソーラーフロンティアのデメリットを集めてみました。


ソーラーフロンティア

CIS太陽電池という新しい太陽電池を採用し、実発電の多さと大幅な増産体制としたことで評判のソーラーフロンティア。2007年に宮崎工場が稼動をはじめ20MW、2010年には80MW、2011年には980MWという大幅に生産能力を拡大してきています。この生産体制は

単一工場としては世界最大


といわれています。

生産量

このソーラーフロンティアですが、販売も好調で一時は生産が追いつかず、申し込みをしてから設置まで半年以上も待たなければならない状況があったそうです。(現在では大幅増産体制が可能で解決:上グラフ)


このソーラーフロンティアですが、値段が安い、影にも強い、デザインが良い、出力20年保障などメリットばかりが強調されていますが、デメリットはないのでしょうか?ソーラーフロンティアのデメリットを集めてみましたので紹介します。


メリット1:ソーラーーフロンティアは変換効率が悪い

ソーラーフロンティアのデメリットとして一番にあげられるのが、変換効率が悪いといわれることがあります。


確かに他社では公証で200Wを超えるモジュールもあるのに対して、ソーラーフロンティアは175Wが販売される予定はあるとしても、主流は165wです。変換効率も単結晶シリコン系の商品であれば10%台後半が普通なのに対して、ソーラーフロンティアでは10%台前半です。これはパッと見、大きなデメリットに見えてしまいます。


ですがこれらの公称値は、気温25度の環境で、最大値を測定したもので、

あくまで理論上の話であり、
実発電量は実は全く遜色がないのです。


ソーラーフロンティアの特徴:CIS薄膜太陽電池

ソーラーフロンティアは、一般的なシリコン太陽電池ではなく、化合物系の「CIS薄膜太陽電池」というものを採用しています。

これは単純に発電効率を比較した場合、CIS薄膜太陽電池の発電効率は、単結晶シリコン太陽電池などより落ちるため、デメリットとされる場合があるわけです。実際に大手のシャープや東芝、パナソニックは単結晶の太陽パネルを使用していて、京セラは多結晶を使用しています。CIS太陽電池を使用しているのはソーラーフロンティぐらいです。

しかし理論上の発電効率と
実際の発電効率は違うのです。


ソーラーフロンティアの実際の発電効率は単結晶に劣らない

理論上ソーラーフロンティアの発電効率は単結晶の発電パネルより劣るということになっていますが、実は実発電効率はそれほど差が無いとされます。以下にその理由を説明します。

CIS太陽電池の特徴

影に強い
CIS電池が優れているのは様々な光を吸収して発電ができるということです。つまり影になる部分があったとしても、電力の急激な減少がなく、発電を継続できるということです。

これに対して通常の結晶系の太陽光パネルは影になるところでは発電ができませんし、パネルに汚れがあっても発電しなくなる可能性があります。このあたりがCISパネルが次世代の太陽光パネルといわれる所以です。

光照射効果現象が発生する
光照射効果というのは太陽の光にあてておくと変換効率が増加する現象のことです。ソーラーフロンティアのCIS太陽電池は工場出荷時より5~10%ほど出力が増加するということです。

温度上昇に強い
従来の結晶系の太陽パネルはパネルの表面温度が上昇すると、発電能力が格段におちてしまいます。これに対してCIS太陽電池は温度上昇の影響をうけにくく、発電効率の下落が遥かに少なく抑えられます。


ソーラーフロンティアは実際に現地に設置すると、
他の太陽光発電となんら遜色ないのです。


メリット2:設置後の対応が遅い

ソーラーフロンティアは太陽光発電のシステムとしては、特にデメリットは無いようです。更にデメリットを探していると、ソーラーフロンティアを設置したあとの、不具合発生時の対応の遅さを指摘している記事がありました。


以下引用(価格ドットコム:http://bbs.kakaku.com/bbs/-/BBSTabNo=65/CategoryCD=7170/Page=7/SortRule=1/ResView=all/#15859203

この異常な電力消費の原因を特定できません。ソーラーフロンティアに太陽光関連機器が故障している可能性がないか問い合わせているのですが、回答がなく困ってます。同じような現象の方いらっしゃいませんか?


(中略:回答者からとのやりとり)


結論は、パワコン内にある電流センサーの固定が甘いため、消費電力の測定値が不安定だったようです。同様な不具合起きている方いましたら、電流センサーの固定を疑ってみてください。

それにしても、3月にソーラーフロンティアに問い合わせて、結論が出たのが6月末です…。



この投稿は価格ドットコムの掲示板へ書き込みがあったものです。


ソーラーフロンティアの設置後の不具合について、「ソーラーフロンティアの対応が悪いので、解決策がないか」ということで、価格ドットコムの掲示板へ投稿されていました。


結局はソーラーフロンティアの消費電力を測定する機械の固定が甘く、接触が悪かったため、正確な数値を測れていなかったということのようですが、その結論が出るまでに3ヶ月掛かったということです。


ソーラーフロンティアは急激に市場を伸ばして来ているため、メンテナンスがついていけていない状況が浮き彫りにされています。


メリット3:施工業者が把握していない

施工業者がソーラーフロンティアのシステムを理解していないで、過剰な設備を設置し、追加料金を請求されるところだったという記事がありました。

以下引用(価格ドットコム:http://bbs.kakaku.com/bbs/-/BBSTabNo=65/CategoryCD=7170/Page=7/SortRule=1/ResView=all/#15859203

もうすぐ着工という段階で、見積りをお願いした施工業者が、「新製品のパネルがお値打ちで設置できる」と言ってきた。「費用がアップするだろう」というと、「数万円です」ということだったのでお願いしたところ、施工の段階になって、急に「この発電量となるとパワコンを2台設置しなければならない」と言い出した。パワコンを1台増設となると10万円以上のアップになる。私は驚いて「そんなことは聞いてない」と散々押し問答。発電量を計算して、ソーラーフロンティアへ問い合わせをしたりして、1台で大丈夫と私は主張するが平行線。


結局工事を一端中止し、ソーラーフロンティアの営業を呼びつけ確認したところ「ソーラーフロンティアのシステムであればパワコンは1台で大丈夫」とのこと。ただ他のメーカーでは、業者のいうように2台設置するところが多いという説明。


業者に悪意は無く、無知のせいではあるのだが、このようなこともあるので、注意が必要です。ソーラーフロンティアのシステムにまだまだ慣れていない施工業者もいるようです。

施工業者がソーラーフロンティアのシステムをよく理解していないため、起ったトラブルのようです。急激に広がったソーラーフロンティアのため、このようなトラブルが起きるというのは、デメリットともいえるでしょう。


メリット?知名度があまり高くない

ソーラーフロンティアのデメリットとしてあげられる1つは、太陽光パネルメーカーとしての知名度が、あまり高くないことです。同業他社の大手としてあげられるのは、シャープ、京セラ、三菱、パナソニック、東芝といったところでしょうか。


これらの企業と比べると、やはりソーラーフロンティアの知名度は低く、有名なことを良しとするユーザー層にとってはデメリットとなるかもしれません。


どこのメーカーにもデメリットはある

ソーラーフロンティアに限らず、いずれの製品にも、メリットとデメリットはあります。デメリットのない製品というのはないと言ってよいでしょう。大切なのは、しっかりと情報収集し、それぞれのメーカーのどのメリットを最優先に考えるか、を考えることでしょう。


メリット2のようにソーラーフロンティアの対応が遅いのは困りものですが、デメリット3の場合は、ソーラーフロンティアの対応は早かったようです。現段階で過度期にあるソーラーフロンティアですので、これらのデメリットは次第におさまると考えられます。


そうすれば、値段も安く、温度上昇による発電量の低下も少なく、日陰でも安定して発電できてデザインも良いソーラーフロンティアはおすすめともいえるでしょう。

ソーラーフロンティア資料請求はこちら


太陽光発電を調べるならネットの一括見積りが便利です。

太陽光発電を比較するには、
ネットの一括見積りが便利です。


なぜなら、見積りを出す業者も、自分たちにライバル会社がいることを知っていて、シビアな見積りと丁寧な対応をしなければ、勝ち残れないことを知っているからです。


太陽光発電の一括見積りについて、私が体験したことや、ネットで調べた口コミをあわせて、安心して一括見積りができるとこをランキングで紹介します。

太陽光発電一括見積りランキング