エコキュートとは

エコキュートというのは、従来家庭用に使われていたフロンガス冷媒より地球の温暖化への影響がすくない二酸化炭素を冷媒にしてヒートポンプを利用して、さらに効率の良い給湯を行うことができるもので、家庭用自然冷媒ヒートポンプ式給湯器の呼び名のようなものです。


エコキュートはヒートポンプ方式ですので、多くのエネルギーを作り出すことができ、使う電力のおよそ3倍もの熱エネルギーを作ることができます。従来のヒーター式に比べて約30%ものエネルギー削減にもなりますし、CO2の排出量もなんと50%も削減できる給湯システムなのです。

エコキュートの名前の由来と構造

エコキュートという名前は、「エコ」はエコロジーやエコノミーのエコで、このエコは皆さんもお分かりのように、地球や環境、経済的に優しいということです。「キュート」は給湯を造語にしたものです。その2つを合わせてエコキュートという名前がつきました。


エコキュートの構造としては、ヒートポンプとタンクが必要で、ヒートポンプで、外から空気を取り込んで圧縮し、圧縮された熱でお湯を沸かします。そしてタンクで沸かしたお湯を貯めていくという感じです。


実はこの技術自体はエアコンや冷蔵庫にも利用されています。そしてエコキュートの利点は、環境にやさしいだけではなく、電力が安くなる深夜にたくさんお湯を作って、タンクにためていきますので、光熱費の削減にもなります。ランニングコストもとても安く抑えることができます。


従来のガス給湯器では、給湯時にかかる年間の金額が約11万円、暖房時にかかる金額が7.8万円で、エコジョーズというタイプでもランニングコストは削減できるのですが、それでも給湯時に年間9.4万円、暖房時に6万円ほどかかります。しかしこれをエコキュートにすると、給湯時にかかる年間のランニングコストは2万円ほどにおさまります。暖房時はガス給湯器と同じくらいで7.4万円かかりますが、給湯時と暖房時の金額を合計すると、やはりエコキュートが断然安くなっています。


エコキュートは単体だけでも利用価値はありますが、これに温水式暖房も設置することができます。もちろん温水式床暖房用のヒートポンプを追加しなければいけませんが、これで冬でも暖かい床暖を設置することができるのです。


ほかにも組み合わせができ、太陽光発電システムとも組み合わせることができまず。太陽光発電システムは、昼の太陽が出ている時間に太陽の光を集めて発電します。余った電力は売電できますし、夜はエコキュートで安い電気料金で給湯することができますので、光熱費の削減に大きく貢献してくれます。もちろん、エコキュートと太陽光発電システムだけではなく、オール電化にすることで、ガスを使わなくなるわけですからさらに光熱費は削減されます。


エコキュートは、いろいろなシステムと組み合わせることができますし、オール電化に取り入れることで光熱費の削減やCO2の削減など、良いことが多いので、新築で家を建てる方はオール電化にするためにエコキュートを取り入れるところが多いですし、やはりオール電化になると床暖房を設置しても、太陽光発電システムを設置しても将来的にプラスになるので、近年オール電化にする家がとても増えてきましたね。

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