夫が死亡したときの妻の年金はどうなる?

女性の平均寿命が男性よりも6年以上長い現在、夫が先に死亡し妻が遺される確率は高く、夫の死亡後の生活費を心配する妻の声は後を絶ちません。

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夫が死亡した後に、残された妻は年金をいくら受け取ることができるのでしょうか。

女性の平均寿命は過去最長86.83歳

2015年7月に厚生労働省が発表した2014年における日本の平均寿命は、女性が86.83歳、男性が80.50歳でした。日本の平均寿命は年々伸びており、20年間で男女ともに約4年も伸びています。

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また、2014年の65歳時点での平均余命は女性が24.18歳、男性が19.29歳となっており、現在65歳の女性は男性より5年長く、90歳近くまで生き続けると試算されています。

夫が死亡すると妻が受け取ることができる年金は1/2以下になる!?

夫が元会社員などで妻が専業主婦だった世帯では、受け取れる年金額は夫が生きているかどうかで世帯で受け取れる年金額が異なってきます。

夫が国民年金および厚生年金に加入しており、年金保険料の未納や未加入時期がない場

夫婦二人世帯の年金は平均月々約35万円

夫が会社員や公務員などの妻は、専業主婦でも、平成27年度時点の制度では65歳以降「老齢基礎年金」を満額受け取れる場合は、月々約6万5千円受け取ることができます。

夫婦二人で生活をしていて二人分の年金を受け取ることができる場合は、二人分の「老齢基礎年金」が月々約13万円です。

それに加えて夫の「老齢厚生年金」等の上乗せ部分があり、「老齢厚生年金」の平均額は平成27年度で月々約22万円。よって、毎月約35万円の年金を受け取りながら生活することができると考えられます。

夫が死亡した場合の「遺族厚生年金」は月約7万円程度

夫が死亡してしまうとどうなるのでしょうか。

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妻は、自分の「老齢基礎年金」にあわせ、「遺族厚生年金」を受け取ることができますが、「遺族厚生年金」は「老齢厚生年金」に比べ額が下がってしまいます。

夫が現役時代月給約50万円だとしても、支給される「老齢厚生年金」は約7万円程度にしかなりません。

夫が生きていると約22万円受け取れるのに対し、たった1/3程度。

夫に先立たれた妻が65歳以降に受け取れる年金の額は、月々にして「老齢基礎年金」約6万5千円と、「老齢厚生年金」約7万円のあわせて約13万5千円しかないことになります。

60歳以上の老後に必要な生活費は…

生命保険文化センター調べによると、60歳以上の夫婦二人の無職世帯の必要生活費は約28万円です。

※生命保険文化センターHPより「世帯主が60歳以上の無職世帯(2人以上の世帯)の1ヵ月間の収入と支出」(http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/11.html

これに対して、世帯主が60歳以上の単身無職世帯の生活費は約15万円。
支出額は2人から1人になっておおよそ1/2になりますが、年金支給額はそれ以下の2/5程度になってしまい、毎月不足額が生じることになります。

長生きに備えて今から老後資金の貯えを

老齢基礎年金を満額受給でき、かつ夫が現役時代に月給50万円の給与があった場合でも、65歳で夫に先立たれた妻が平均余命通り90歳まで生きるとすると、約500万円生活費が足りなくなります。

75歳以上になると介護が必要になるケースが増え、女性は男性よりもその割合が多く、要介護者の約7割が女性となっています。

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介護に備える費用としてさらに月々で約10~30万円が必要となり、65歳時点で2000万円の貯蓄を用意しておかなければならないことになります。

老後資金の貯えは、先になって後悔しないよう前もって計画的に進めていくことが必要となります。

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