要介護状態でも就業不能保険は貰えない

では、給付金やこういったサービスを受けるレベルの深刻な状況なら就業不能保険の給付金も頂けるのかというと、必ずしもそうではありません。例えばライフネット生命によると、現在販売している「働く人への保険2」が定義する就業不能状態=介護認定の等級ではない、とはっきり明記しています。

認められるレベルはあくまで入院もしくは在宅療養が基本。簡単な軽作業や事務作業が出来る程度の状態なら給付対象とは見なされません。そうはいってもこういった障害で仕事や収入を失うケースというのは決して少なくないと思います。せっかく万一の為の保険に加入しても肝心の支給が認められないとあれば、元も子もありませんよね。

しかし最近リニューアル販売された東京海上日動あんしん生命の就業不能保険のように「医師の診断」のみでの給付が可能とされる保険も若干ではありますが存在しますし、今後こうした明確な基準を持つ就業不能保険も増えてくるのではないかと思われます。就業不能保険が「とりあえずの御守り」的立場を脱却し、より現実味のある確かな保険としての役割を担う未来を期待したいものです。